2022/05/25今週の一言

天城山荘にはさまざまな思い出があります。初めて全国少年少女大会に参加した時には400人もの同世代の中高生が、大チャペルで讃美歌を歌う姿に衝撃を受けました。日本バプテスト連盟という「教派」が全国レベルの交わりであることを知り、教派神学校である西南神学部への進学を志すきっかけとなりました。

神学生になってからは、青年大会やリーダー研修会にも参加するようになりました。とは言え天城山荘と言えば連盟総会の会場というイメージが、特に牧師になってからは強いものです。松本蟻ケ崎教会時代、最初は一人で、次に夫婦で、さらに娘を連れて三人で4-5時間のドライブを天城山荘までしたものでした。

米国留学先で、バプテスト史の教授から「Convention is Convention」(連盟は総会だ)という言葉を教えてもらいました。南部バプテスト連盟の変質(理事会が加盟教会=総会よりも上位に立つという変化)を嘆いての発言でした。

帰国後、志村教会時代には、多数・多様な教会員と一緒に天城山荘の連盟総会に臨みました。事前に代議員が念入りに準備し、役割分担をしつつ全員が発言するようにし、教会の総会に代議員の全発言を報告しました。教会総会と連盟総会を結ぶことが、加盟教会の責任の取り方だと考えたからです。2004年に志村教会が「性差別問題特別委員会の設置」を提案し可決されたこと、また2011年に「女性たちが意思決定機関に加わる仕組みを」という提案をし否決されたことも天城の思い出です。

2018年に泉教会は「総会検討委員会の設置」を札幌教会・豊前教会と共に提案し否決されました。しかし、その趣旨は今般の機構改革に活かされ、おそらく日本キリスト教史上初の「クオータ制」が理事選挙に導入されることになりました。次の連盟総会の会場が天城山荘かどうかは置いておきますが、今後の連盟総会は会場がどこであってもできる仕組みに改善しています。 JK