2022/11/16今週の一言

【ルツ記1章】

13 そのために彼らが大きくなる(時)まで貴女たちは待つのですか。そのために貴女たちは男性/夫に属する者になることのないままでいるのですか。いけません。私の娘たちよ。

一訳:なぜなら、それはわたしにとって貴男たちよりも非常に苦かったからです。

二訳:実に、それはわたしにとって貴男たちよりも非常に苦いものです

一訳:なぜなら、ヤハウェの手がわたしの中に出てきたからです。

二訳:実に、ヤハウェの手がわたしの中に出てきました

 

14 そして彼女たちは彼女たちの声を上げました。そして彼女たちは再び泣きました/叫びました。そしてオルパは彼女の義母に/のために接吻しました。そして/しかしルツは彼女に固着しました。

 

 13節にも「キー」という単語が二回登場し、読者は「なぜなら」か「実に」かを二回選ばなくてはなりません。いずれにせよ、ナオミはオルパとルツに向かって、「別離は自分にとってより辛い選択なのだ」と思っています。そしてナオミはこの不幸の原因がヤハウェ神にあることを知っています。ヤハウェの手が自分の中から出てくるという不思議な表現で、神の責任を指摘しています。

14節冒頭の接続詞「ウェ」は、「そして」を採るか「しかし」を採るかで含意が変わります。オルパとルツとを対比的に捉えるならば、「しかし」を採るべきでしょう。14節の時点ではオルパがモアブに戻ったかどうかは判然としていません。彼女はナオミに口づけし、ルツはナオミにくっついたとあるだけです。「固着」は「接着」の意で、引きはがすと壊れる程度のくっつき方です。JK