2023/01/25今週の一言

【ルツ記2章】

10 そして彼女は彼女の顔に接して落ちました。そして彼女は地へとひれ伏しました。そして彼女は彼に向かって言いました。「なぜ私は貴男の目の中に恵みを見出したのでしょうか、私を認める〔nkr〕ほどに。そして/しかし私は異人〔nkr〕。」

11 そしてボアズは答えました。そして彼は彼女に言いました。「貴女が貴女のの死の後、貴女の義理の母になしたことの全ては私にしっかり告げられました。そして貴女は貴女の父と貴女の母貴女の誕生とを棄てました。そして貴女は貴女が知らなかった民に向かって行きました、昨日、一昨日。」

「顔に接して落ちる」という表現は「顔から地面へと落ちる」こと、つまり土下座の姿勢を示します。「ひれ伏す」は礼拝行為にも用いられる動詞。あいまってルツのボアズに対する最敬礼を表しています。

「認める」(ナカル)と、「異人」(ノクリ)には語呂合わせがあります。どちらも語根の三つの子音文字〔nkr〕が共通しています。接続詞ウェを「しかし」と解すると、「非ユダヤ人であるのにもかかわらず」という趣旨になります。ルツが毎日民族主義の視線に囲まれていたことが伺えます。

ボアズの言葉は、ヤハウェのアブラムに対する言葉と共鳴し合っています。創世記12章1節「貴男は貴男のために行け、貴男の地より、また貴男の誕生より、また貴男の父の家より、私が貴男に見せる地に向かって」。モアブ人ルツは新しいアブラム/サライ/ロトなのです。

アブラム/サライ/ロトはバビロニアのウル出身者、「異人」です。そしてロトはモアブ人の始祖です(創世記19章)。「傍流」ロトの子孫ルツが、「本流」サライ・リベカ・レアの子孫ボアズと、ベツレヘムで出会うことは、「正統とは何か」を問い直す出来事です。JK