2023/02/15今週の一言

【ルツ記2章】

16 「そしてまた、貴男らは彼女のために諸束から必ず引き抜くように。そして貴男らはそれらを棄ておけ。そうすれば彼女は拾うことができます。そして貴男らは彼女を咎めてはなりません。」

17 そして彼女はその畑でその夕方まで拾いました。そして彼女は彼女が拾ったものを打穀しました。そしてそれは大麦の(一)エファぐらいになりました。

18 そして彼女は担ぎました。そして彼女はその町(に)来ました。そして彼女の義母は彼女が拾ったものを見ました。そして彼女は出させましたそして/しかし彼女は、彼女の満腹から彼女が残したものを、彼女に与えました。

ボアズの労働監督者に対する指示の続きです。経営者ボアズは、労働者たちがルツの前で必ず麦の穂を抜き落とすように命じています。特別な強調表現が使われています。レビ記19章9-10節の規定は消極的な弱者保護です。その法を反転させてボアズは積極的に麦の穂をルツに支給します。

1エファは新共同訳聖書巻末の「度量衡および通貨」によると約23ℓとのことです。2ℓ入りのペットボトル11本ぐらいのかさを想像すれば良いでしょうか。一日の落穂拾いにしては大量の大麦をルツは打穀場で打穀し、おそらく外套に包み、肩に担ってボアズの畑からベツレヘム城内へと帰宅します。大荷物です。

18節の「そして彼女は出させました」という一文は、新共同訳聖書では訳出されていないようです。この文の主語「彼女」とは誰のことでしょうか。ルツの義母ナオミかもしれません。ナオミは包まれた生の麦粒をルツに開示させます。自分の目で確かめたかったのでしょう。その一方でルツはナオミに食べ物を与えます。ルツがその日に食べきれなかったパンです(14節)。二人の切羽詰まった状況が描写されています。JK