聖書のいづみは春休みに入りました。4月11日に再開する予定です。
3/22に第2回目の「地道に草の根宣教広場」が、当教会を会場に開催されました。この「広場」は自由な話し合いの場所です。何も決議しない、役職にも縛られず、一個人として放談するという集まりです。話し合われる内容は、日本バプテスト連盟が抱えている課題と、それに対する改善点です。
無責任な放談から着想を得て、参加者各人が自分の教会に持ち帰って、連盟総会へと「教会提案」ができれば一番良いと思っています。改善提案の内容はどうあれ、積極的に自治に参与する構成員によって、民主政治の質が高まるからです。
今回は、東京第一バプテスト教会の富田愛世牧師が、連盟総会の課題について面白い切り口で語ってくれました。かつて連盟総会に参加したくなかった理由を三点にまとめられたのです。
①教会の予算上の課題。たとえば北海道におられた時代、静岡県・天城山荘に毎年代議員派遣ができなかったのだそうです。②連盟総体と各個教会の課題の違いや、参加者たちの信仰的立場・主張の違い。自分とは遠い話題の話し合いなのに、お互いの違いが顕在化することに、ある種の苦痛を感じるとのことです。③「自分の声は届かないだろう」という雰囲気。とある小規模教会が提起した課題が、あっという間に大規模教会に封じられてしまったということがあったそうです。
どうすれば明るい総会・出席すると楽しい総会・参加意欲の湧く総会になるのかさまざまな改善案が話し合われました。総会は自分が熟議をする場なのか、他人の討論を観戦する場なのか、総会に地方連合の意見を提起できないか、会期中に研修会・お楽しみ要素を盛り込めないか等々。
わたしからは理事等の選挙の仕組みについて改善案を述べました。2017年総会で「連盟70年の歩みから性差別の歴史を悔い改める」声明を採択したことを踏まえて、連盟の意思決定機関に適切な比率(教勢報告に基づく性別比例按分)で男女を選任させる仕組みです。また、加盟教会が候補者を推薦させる仕組みです。
選挙の仕組みについては、いくつも例を出して、さまざまな組み合わせを試行し、全体で時間をかけて納得していく必要があると感じました。泉教会から、「選挙のあり方について協議してほしい」という提案を連盟総会に提出し、数年かけて検討していってはどうかと考えています。「協議してほしいという教会提案」は今までにありません。これは、熟議する連盟総会への一歩となるかもしれません。
次回の「広場」は、5/22に相模中央教会で開催される予定です。 JK