2022/03/30今週の一言

早いもので2021年度が過ぎ去り、2022年度がやって来ました。

2013年度の開始から泉バプテスト教会の牧師・いづみ幼稚園の園長として赴任し、丸9年を終えて10年目を迎えることになったことにはいささかの感慨があります。幼稚園は3年周期(年少・年中・年長)ですから、3周も回ったことになります。実際に2021年度父母の会会長は、3人のお子さんをいづみ幼稚園に入れてくださり、ちょうど隙間なく連続9年間のお付き合いとなりました。一番上のお子さんが2013年度に入園し、一番下のお子さんが2021年度に卒業したのです。「園長とは/会長とは一緒の年に入りましたよね」が、折々の互いの挨拶だったことを思い出します。

この9年間が「散々」(3×3)だったかどうか、さらには3×3が「苦」(9)だったかどうかは、いわく言いがたいところですが、多くの方々の忍耐に支えられた日々であったことは確かです。教会の牧師が幼稚園の園長を兼任するのですから当然それなりの苦労と労苦があります。が、そのような「苦」よりもはるかにまさる多くの喜びが与えられたことを実感しています。この9年間で自分の子どもは二人とも成人し就職していきましたから、身近に「子ども」という面白い存在がいなくなりました。小さい子どもたちの人格形成を目の前で見続けることができることは、神さまから与えられた恵み以外の何物でもないと思わされています。

「あの子があんな風に卒業していったよ」と3月に見送り、また4月が巡ってきました。2022年度はどのような子どもに出会えるのか、入園する年少組の子どもたちは年長組・年中組の子どもたちとどのような交わりを形づくるのか、今からどきどきしています。バプテスト教会の信仰を背景にする「いづみの保育」が、真に「自由」を基礎にし、「自由」を目標にしたものであるようにと祈ります。子どもが本来持っている「自由」というものに面白さの源泉があります。JK