教会暦(キリスト教のカレンダー)によると、2022年は4/10(日)が「棕櫚の主日」で受難週の開始日です。イエスがエルサレムに入城した時に民衆が棕櫚の葉を振って歓迎した故事に因みます。歓呼の声で迎えられたエルサレムで、イエスはほどなく処刑されます。
4/14(木)は「洗足の木曜日」。ヨハネによる福音書の最後の晩餐記事で、イエスが弟子たちの足を洗ったという故事に因ります。「仕える」という生き方の帰結として、十字架という死に方があります。弱者と共に生き、弱者に仕える時に、強者から殺されます。しかし、その死は、弱者・強者を含むすべての人に仕える行為でもありました。
4/15(金)は「受難日」です。この日、人の子ら(人類)が人の子イエスを虐殺し、神が神の独り子を見殺しにしました。人間の罪の深刻さを教える出来事です。そして、聖書の神が、自ら苦しむことができる神であることを教える出来事です。救い主イエスは全世界に生命を配り、被造物に仕えるために、あえて苦しんだのでした。神は熱情の神です。
4/17(日)は「復活祭」です。神が神の子を抱き起し、よみがえらせました。その時、人の子イエスが神の子キリストであることが証明されました。復活のキリストは自分を裏切った弟子たちに現れ、罪の赦しを与えて、永遠の生命を配り、聖霊を吹きかけて、すべての人に悔い改めを呼びかけました。50日の準備期間を経て、教会が設立されました。
キリスト教会は、十字架で殺され今も苦しむ人と共に磔にされ続けているイエスが、神によみがえらされた復活の主、救い主キリストであると信じている交わりです。復活の永遠の生命を、主の霊によって自分の内に受け入れている人々は、世界に向けて悔い改めを呼びかけます。共に仕え合いましょう。JK