東京地方バプテスト教会連合は(略称「東京地方連合」)、東京都と千葉県にあるバプテスト教会とその伝道所からなる集まりです。「地方連合」は英語のAssociationの翻訳語です。「組合」とも訳しえる単語です。加盟教会間の平等がうまく表現されていると思います。
わたしたち泉バプテスト教会は、東京地方連合にも加盟し、日本バプテスト連盟(略称「連盟Convention」)にも加盟しています。法的には東京地方連合は「権利能力なき社団」=法人格を取得していない任意団体であり、連盟は文化庁によって認証された「宗教法人」です。
バプテストは教区制度を採っていません。地方連合は連盟の支部をなす「教区Parish」ではありません。別団体です。地方連合と連盟はそれぞれ独立した自治をもっているのです。それだから地方連合は連盟と異なる「総会」の持ち方を独自に定めることができます。
今年度の東京地方連合総会のあり方には驚きました。というのも、総会期日に決議しないという総会だからです。任意団体であるという身軽さも有利に働いているのでしょう。
4月29日に行われる2022年度東京地方連合の総会はオンラインで開催されます。そこで出席者の双方向のやりとりは確保されます。しかし決議そのものは総会期日に行わず、教会の代議員たちが教会に持ち帰ります。そして後日書面決議書を代議員が送り、議案ごとに賛否を集計して決議するというのです。総会が後ろに延伸されています。昨年度行われた連盟定期総会(書面決議)は「議案説明会」を事前に行いました。これは逆に総会が前に延伸されているイメージです。コロナ状況は様々な「頭の体操」を促しています。コロナ後にも残るアイディアが何なのか、少し楽しみです。JK