2023/02/08今週の一言

【ルツ記2章】

14 そしてボアズは食事の時間に彼女のために言いました。「ここに貴女は近づきなさい。そして貴女はそのパンから食べなさい。そして貴女は貴女のパンの一片をその酢の中に浸しなさい。」そして彼女はその刈る者たちの傍に座りました。そして彼は彼女のために穀物を握りしめました。そして彼女は食べました。そして彼女は満腹しました。そして彼女は残しました。

15 そして彼女は拾うために立ち上がりました。そしてボアズは彼の若者に命じました。曰く、「麦束の間でも彼女に拾わせなさい。貴男らは彼女を貶めてはなりません。」

他の労働者たちと異なり、ルツには弁当がありません。赤貧だったからです。食事の時間は、お腹を空かせながら同労者たちとおしゃべりをするだけの時間です。ボアズは恥ずかしい思いを強いられているルツのために語りかけます。「わたしの食べ物を分けよう」というのです。ボアズは自分の食べ物を、男性労働者たちだけが集まる場でルツに差し出します。

14節の記述は、成人男性だけで5000人いた、あのイエスの給食記事を彷彿とさせます。飢えた者が満腹し、さらに残りがあったというからです。この残りを廃棄せずにルツはナオミのために持ち帰ります(18節)。飽食の北半球住民にとって示唆に富む、耳の痛い話です。

15節のボアズの監督者への命令は判然としません。通常は刈り取った人が抱える麦束の中から偶然落ちた穂だけが拾ってよい穂だったのかもしれません。畑に置かれる束と束の間に放置されている、多くの穂も拾って良いということが特別扱いだったのでしょう。それらを拾うルツを意地汚い人として貶めてはならないという趣旨ととります。ボアズはルツの尊厳を尊重しています。JK