ちょっと暑過ぎなのではないでしょうか。35年前福岡にある西南学院大学神学寮の三階(屋上からの熱がこもって二階よりも暑かった)でさえも、扇風機を回しておけば何とか眠れたものでした。「冷房を夜通しつけよ」というお達しが政府筋から出る未来が来るとは。しかし、これも現実なのでしょうね。国連によれば「もはや地球温暖化ではなく地球沸騰化だ」とか。やれやれです。
さて地球温暖化の議論になると、モグラたたきのモグラの頭のようにぬっと出てくる言説があります。いわく「原子力発電こそが温暖化対策になる。なぜなら二酸化炭素を放出しないから」という所説。原発も発電時以外の工程では二酸化炭素を放出しているし、冷却用水の排水で直接海を温めているので、どうにも肯んじえない言説です。
何よりもあの重大な事故と深刻な被曝について、あの時の自らのパニックについてでさえ忘却し、原発再稼働を問題視しないことに罪の現実を思い知らされます。8月6日は広島への原子力爆弾投下と大量虐殺、生き残った生命が被爆により呻き苦しみ始めた「記念日」です。「原爆忘れまじ」。と同時に「東京電力福島第一原子力発電所過酷事故」をも心に刻み続けるべきでしょう。どちらも人為的放射性物質を人類が大量に大気に放出させたという点について同じであるからです。自らを破滅させる科学的知見(知識の実)すら使いたがることが罪の一つの実相です。
コロナ下で旅客機が飛ばなくなった時、すぐに空気がきれいになったそうです。軍用機が飛ばなくなれば二酸化炭素排出はさらに減ります。温暖化への解決の一つは、「必要最低限の時以外には人間は空を飛ばない、ましてや宇宙に行こうと思わない、海陸の掃除にも精を出し生態系を守る」ということなのだと思います。
近隣と仲良くしながら鎖国に近い自給自足。移民自由、国籍問わず高等教育まで無償。そんなのんびりとした幸せな国が増えると良いと思います。JK