2023/08/30今週の一言

聖書が示す理想の社会を、残暑厳しい折に夢想してみました。

 お金がない社会というのはどうでしょうか。仮想通貨も含めて貨幣も紙幣も金融も何もない国を想像してみましょう。というのも資本主義と不公平が「仲の良い双子」に見えてならないからです。また貧困が戦争の原因だったり、戦争による金儲けという横暴がまかり通ったりしているからです。

 すべての労働(家事労働含む)が同じ価値を保つために、すべての人間に等しく食べ物を配ることを国家の仕事にしてはどうでしょう。食料自給率は100%以上を維持するように産業構造を変えるのです。

 土地(暮らしのための不動産)も平等に同じ広さを無料で貸し出すという仕組みはどうでしょう。それを国家の仕事とします。医療・福祉・災害救援・水光熱・交通機関も等しく国家が提供します。

 思想信条の自由は完全に保障されるべきです。国家は介入してはいけません。

 国家による殺人(戦争と死刑)を禁じます。

 誰もが高等教育まで受けることができます。そこでは特に学問・文化・芸術や「市民性教育(人権を基礎に誰もが立法・司法・行政を担えるようにする教育)」がなされます。

 政治権力は完全輪番制にします。政党や結社の結成は自由ですが、国会議員も地方議会議員もくじ引きで決めます。地方政府による連邦制を採り、中央政府の権限を弱くします。地方政府の独立も、他国への参入もその意思を尊重します。

 出入国は自由です。移住者の国籍取得も容易にします。日本で生まれたら日本国籍を取得できるようにします。国際連合には加盟し続け、全世界の国々と国交を結びますが大使館は置きません。会議はオンラインでも参加できるでしょう。軍事的政治的経済的小国(金銀我になし)だけれども道義的大国となるのです。

涼しくなったでしょうか。それとも熱くなったでしょうか。JK