クリスマスおめでとうございます。クリスマスにちなんで、今回はベツレヘムの羊飼いについて取り上げます。
イエス・キリストが生まれた頃、羊飼いたちはベツレヘム郊外の野原で羊の番をしていました。この羊飼いたちの中には女性もいたと思います。ヤコブの妻ラケルも優れた羊飼いだったことは知られた事実です。彼ら彼女たちは野宿をしています。夜、野獣に襲われないように、杖や投石器を備えて、うつらうつらしながら交代で番をしていたことでしょう。
その時、天使が羊飼いたちに告げます。「今日、ベツレヘムで救い主があなたたちのために生まれた。飼い葉桶に眠る赤ん坊を見つけなさい。それが目印となるから。」このように告げた後、天の大群となった天使たちは神を賛美します。「いと高きところに栄光、神にあれ。地には平和、御心に適う人にあれ。」
羊飼いたちはいっぺんに眠気が吹き飛びました。キリストが生まれたことを天使たちが、他でもない自分たちに真っ先に教えてくれたからです。誰でも「一番」や「最初」になることは嬉しいものです。彼ら彼女たちは天使たちの告げる言葉を信頼し、飼い葉桶に眠る赤ん坊を探しにベツレヘムの町の中に入って行きます。羊を連れていたかは不明です。真夜中、町の中を家々の家畜小屋の中に「不法侵入」し、飼い葉桶に赤ん坊がいるかどうかを調べて回るのですから、羊飼いだけで行ったのだと思います。留守番をつけて。
そうして羊飼いたちは、飼い葉桶の中に眠る新生児を探し当てました。その馬小屋にはランプの灯があったのでしょう。真っ暗闇の中にある光を探し当てたのです。羊飼いたちは天使たちの言った通りだったことに深く感謝し、賛美の声を上げながら羊と留守番の待つ場所へ帰って行きました。キャロリングはこの羊飼いの行為にちなむものです。闇の中に光を探す行為は、神礼拝の本質です。JK