2026/01/28今週の一言

今回はアリスタルコという男性。テサロニケ教会の指導者の一人です。

アリスタルコは、ユダヤ教に好意と興味を持つ「神を畏れる人」の一人だったと推測されます(使徒17章4節)。テサロニケにある「ヤソンの家」(同5節)の教会でバプテスマを受けた後、パウロ系列諸教会の間で彼は頭角を現します。

テサロニケ教会員アリスタルコとガイオは、エフェソで信仰のために殺されそうになったことがあります(同19章29節以下)。その時二人はパウロの「同行者(「共に旅する者」の意)」と呼ばれています。彼らは教会からパウロのもとに遣わされ、パウロの手紙を教会に届け、教会からの支援金をパウロに渡す連絡係でした。

パウロがエルサレム教会への義援金を募った際に、テサロニケ教会は、集めた献金をアリスタルコに託して、彼とセクンドをパウロのもとに派遣しています(同20章4-6節)。フィリピ教会代表者ルカ、ベレア教会ソパトロ、デルベ教会ガイオとテモテ、エフェソ教会ティキコとトロフィモ。これらのパウロ系列教会代表者たちは、言わば「協力伝道献金」をエルサレム教会に手ずから贈ったのでした。

エルサレムでのパウロの捕縛はアリスタルコに衝撃を与えました(同21章27節以下)。苦悩の中でも淡々と、アリスタルコは長期化するパウロの裁判支援を決意します。カイサリアで2年も拘留されていたパウロを物心両面で支え、その後、皇帝に上告したためローマに赴くパウロと共に彼は居続けました(同27章2節)。一緒に難破の憂き目にも遭い、漂流する船中で行われた「主の晩餐」も共に与っています。「共に生きる交わり」の模範をアリスタルコの姿に見ます。

ローマの獄中でパウロが書いたフィレモンへの手紙24節に、アリスタルコの名前がパウロの「協力者(「共に働く者」の意)」として、ルカ・マルコ・デマスと共に挙げられています。福音書を著した人物たちと肩を並べる表現に、アリスタルコという教会指導者への高い評価が示されています。JK