4/10入園式のお話

すみれ組(年少)のみなさん、ご入園おめでとうございます。

今日はみなさんにいづみ幼稚園がどんなところかをお話します。一つだけ覚えてください。

いづみ幼稚園は、「友だちと遊ぶところ」です。みなさんの中には、お父さんやお母さんと遊ぶことが上手な人がいるでしょう。もしかすると一人で遊ぶことが上手な人もいるでしょう。友だちと遊ぶということが初めての人もいるかもしれません。

これはちょっと難しいです。でも大丈夫です。みなさんならば立派にできるようになります。なぜでしょうか。ここにはこひつじ組さん(年中)もほし組さん(年長)もいます。この人たちはみなさんの友だちです。そしてすでに友だちと遊ぶことができる人たちです。それと神さまもいます。どうぞ安心して明日から遊びにきてください。いっしょにいっぱい遊びましょう。

さて、保護者のみなさんもご入園おめでとうございます。いづみ幼稚園は「自由」ということを保育の基盤に置いています。すべての人は何をするのも自由です。それが「遊ぶ」ということで言いたいことです。しかし、自由が大事と言った途端に課題が立ち現れます。

たとえば同じおもちゃで遊びたい人が二人以上同時にあらわれた場合です。どちらも遊ぶ自由があります。この場合、順番をつくるなどの話し合いによる調整が必要です。友だちと遊ぶという時にある種の技術が必要となります。協調性です。

またたとえば今はわたしが一人で話していますが、もし自由であるならば全員がおしゃべりする自由を持っているはずです。なぜみなさんは話すのを我慢しているのでしょう。それは公共の場、きちんとした場所で公に意見を言っている人がいるならば私語を慎むという規範が働くからです。幼稚園では礼拝などでそれを磨きます。社会性です。

この二つの例は、「友だちと」という部分の説明です。

わたしたちは自由で、堂々として、颯爽とした、かっこいい人(内面のかっこよさが外面にも表れているような)を育てたいと願っています。自由を身につけている人は真の意味で「友だちと遊ぶことができる人」です。