「一人で見る夢はただの夢だが、みんなで見る夢は希望となる」と韓国の民主化運動家が語ったそうです。敗戦後70年の節目に、今から70年後どのような社会を夢見ているかを語るのも悪くはないでしょう。わたしたちは、2085年にどのような日本・世界となることを望んでいるのでしょうか。はっきりと分かっているのは、2085年には日本の人口は現在の半分以下になっているということです。
以下は2085年の日本・世界についてのわたし個人の夢です。
*世界中が協力して核のゴミの廃棄に全力を挙げて取り組む。
*国際連合の拒否権を持つ常任理事国を廃し選挙によって理事国を入れ替える。
*欧州連合の決議方式(①加盟各国への人口比例配分票・②一票ずつの加盟各国票・③賛成国の総人口チェック)にならう制度を、国際連合が採り入れる。
*すべての戦争(自衛戦争含む)・紛争、暴力の行使を国際法上違法とする。
*すべての武器(弾薬含む)の製造・販売・流通を国際法上違法とする。
*世界全体の富の再配分を行う。
*世界中で同じ通貨を使う。
*日本が平和憲法を活用して上記の国際連合改革を主導する。
*世界中で欧州連合のような地域連合を生み出す。
*日本が平和憲法を活用して東北アジア地域連合の創設・維持を主導する。
悪くないし不可能でもなさそうです。草むらも誰かが歩けば道となります。
明治維新以来の「殖産興業・富国強兵」「列強になりたい症候群」からわたしたちは脱出を図らなくてはいけないでしょう。同じ思考パターンに嵌まり込むことは、あの「1945年の破局」に対する反省を生かしていないことになります。
100年も前に内村鑑三というキリスト者は「日本は道義的大国となれ」と語りました。1000兆円の借金を抱えている今、経済的・軍事的大国であることや、なろうとすることは破局をもたらします。むしろ国内にあってはあらゆる人が住みやすい社会をつくり多様性に寛容であろうとすること、また自治の方法を透明にすることです。国際的には多文化交流を促進し、国外に平和な「国柄」を宣伝していくことです。世の終わりの「神の国」から照らされる2085年の世界、そこへと向かう道が問われています。夢を共有し希望を紡ぎだしましょう。JK