2018/07/04今週の一言

 7/4の聖書のいづみは、お休みでした。代わりにタキヤ・デルブリッジさんを迎えて、幼稚園の保護者向けの英語教室を行いました。13名の参加者が与えられ盛会でした。藤本さんという米国在住の方で、毎年夏だけお子さんを短期入園させている方に通訳を頼んでいたので、英語の苦手な参加者も安心でした。

 主題を「家族/子育て」としました。語彙については藤本さんに助けてもらうとして、内容は「大人の会話」をしようという目標を立てて、参加者はタキヤさんに子育ての悩みを色々とぶつけました。その答えの中に、キリスト教精神に基づくものもあり、あるいは米国文化との違いに気づくきっかけもあり、とても興味深いやりとりとなりました。

 たとえば、「どうしても良い母親になれないのですが、どうすれば良いですか」という質問に対して、タキヤさんの応えはこうです。「考え方を変えたら良い。あなたはすでに良い母親です。『いかになるか』ではなく『すでにそうである』ということを出発点にしてはどうですか」。これは福音です。

 「米国の父親は子育てに参与しているように見えるけれども、何がそのようにさせているのですか」という質問には、「両親が離婚しているので自分は父親には育てられていません。継父はおねだりすれば何でもくれる人ですが、決して子育てに積極的ではありませんでした。米国にも色々な父親がいます」との応え。

 「米国の親子関係は、日本よりも対等な友人関係に似ているように思えますが、いかがでしょうか」という質問には、「親と子の年齢差があまりないことも一因でしょう。極端な話、子どもが子どもを産んでしまうこともあります。むしろある種の上下関係があった方が良いと思います」と意外な回答もありました。

 「自分の子どもがあまりにもワイルドで、御しきれないで困っているのですが」という質問には、「子どもは子どもらしく、子ども時代を過ごしたほうが後に幸せになると思います。その子どもの将来をどのように描くかが重要です」と、一方で諭します。他方で「自分の時間が無い」との訴えには「それは大変。早起きしてでも自分の時間を確保すべし」と慰めます。

 子育てを鍵にしてお話しているうちに、段々日米間の文化の違いが顕著になってきました。次回、7月11日は「異文化」を主題にして、おしゃべりを進めていくこととなりました。

教会の方もどうぞご遠慮なく参加してください。端々にタキヤさんのキリスト者としての証が垣間見えて、とてもためになりました。JK