Mary, did you know that your baby boy would one day walk on water? Mary, did you know that your baby boy would save our sons and daughters? Did you know that your baby boy has come to make you new? This child that you’ve delivered, will soon deliver you. Mary, did you know that your baby boy is Lord of all creation? Mary, did you know that your baby boy would one day rule the nation? Did you know that your baby boy is heaven perfect lamb? That sleeping child that you’re holding is the great I am. The blind will see, the deaf will hear. The dead will live again. The lame will leap. The dumb will speak. The praises of the lamb. Mary, did you know? 上記は、いづみゴスペルクワイアの持ち歌である「Mary did you know?」という歌の歌詞です。イエスを生んだばかりの母マリアに向かって、「あなたの生んだ赤ん坊が将来このような救い主になることを、出産直後のあなたは予想できただろうか」と問いかける歌です。下敷きにはシメオンという人の言葉があります。 イエス誕生後、羊飼いたちだけではなく、多くの人々が出産のお祝いを述べました。シメオンという男性もその一人です。この人は「救い主に会うまでは死なない」と約束されていた老人でした。そして赤ん坊のイエスに会って、「世界の救い主を見た」と確信し、欣喜雀躍して神を賛美します。 喜ぶ一方でこの時シメオンはマリアに向かって、将来イエスが十字架で処刑されることをも示唆しています。常識的には失礼な予告です。出産直後の母親に言うべきことではありません。ただし、シメオンがその予告を「福音(Gospel)」として語っていることに思いをいたさなくてはなりません。 イエスの伝記である「福音書(Gospel)」全体は、イエスが十字架で殺され、三日目によみがえらされ、永遠の命を全世界に配ることによって、全世界を救ったと読者に告げています。だからイエスをキリスト(救い主)と呼び、この知らせをGood Spell(良い言葉)、短縮してGospelと呼ぶのです。 母マリアは我が子のガリラヤでの活動(奇跡的治癒行為や困窮者との共食)に同伴し、十字架での虐殺・埋葬や空の墓・復活を目撃し、我が子イエスを自分のキリストと受け入れ信者となります。その時、心に納めて思い巡らしていた、さまざまな出来事の意味が了解されたのでしょう(ルカ福音書2章19・51節)。JK