(先週からの続き)
次に短時間労働社会です。たとえば通勤時間など全拘束時間を労働時間とみなす法律をつくれば、使用者も遠隔地労働者を雇いにくくなります。幼稚園の保育時間レベルに労働時間を短くして、近所で就労するのです。明るい時間だけ働けば免疫力も上がるでしょう。出張はしないでリモートで済ませます。大気汚染である飛行機の使用をやめ、戦争をやめることにつなげます。
こうして自治や趣味に使う時間を捻出します。選挙運動も政治活動も一年中どこでもできるようにします。くじ引きで議員を決めても良い。夜間議会でボランティアにすることも可能です。そして自分たちの税金の使い道を自分たちで決めるようにするのです。源泉徴収をやめ、納税意識を高めることも必要です。
二つ目の柱は困っている個人のために税金を使うことです。
税の累進性を強め、金持ちからより多く徴収し、困っている人たちに再配分します。自衛隊は災害救援隊に改組します。救援ヘリのみ空を飛ぶ乗り物として許しますが、軍用機・イージス艦、武器は金の無駄です。病院を増やし医療従事者を増やし医療費を無料にします。ゼロ歳から大学院まで教育費を無料にします。東大を頂点とする受験や学校の宿題を廃止し、人権教育と主権者教育に力を入れます。就労できない人への生活保障をします。ベーシックインカムもありえます。
すべての差別を禁止します。最優先は女性差別の禁止です。被差別者の数が一番多いからです。女性への差別と搾取をしないために意思決定機関に人口に比例した割合の女性を置きます。そして同時に少数者に対する差別も許さないようにします。日本国籍を持たない人、性的少数者、しょうがいのある人には人口比と関係なく議席を割り当てます。天皇制という差別的な貴族制度も、戸籍制度・家制度も廃止します。
三つ目の柱は平和外交です。日米軍事同盟を破棄し、EUの取り組みを東北アジアでも展開します。まずは朝鮮半島二カ国と「東北アジア連邦」を形成し、通貨を統一し交流を活発にして朝鮮半島統一を仲介します。モンゴルや台湾、フィリピン、ロシアの一部、中国も巻き込んでいきます。その間に米国等によって軍事侵略されたら、武力抵抗せずに降伏し、非暴力抵抗の民主化運動を推し進めます。香港の人々と連帯するのです。
道義的大国は世界政府構想のために汗をかきます。そして道義的大国だけが説得力をもって、同意する国を増やすことができます。武力によらない平和を日本が率先して始めたいと思います。
これらの国々と連邦はもともとパンデミックに「強い」と思います。発生しにくくなるし、発生後も対応できます。各自治体で生き残れるからです。
8.15集会は、闇の中に差し込む光を確認する集会という意義を持っています。コロナ「禍」を逆説的に「幸」のために用いたいと願います。コロナゆえにはっきり気づいたことではありますが、コロナがあろうがなかろうが(through but although COVID-19)幸せな世界を夢想し、その実現を目指しましょう。(了)
JK