2021/01/27今週の一言

1/31から2/7までは日本バプテスト連盟の「協力伝道週間」です。年間の協力伝道献金9,750万円の達成のために加盟教会の士気を鼓舞するための期間です。協力伝道献金の使途は、事務所機能の維持(職員の雇用)と、「教派」としての連盟が全体で行う活動(「協力伝道」と呼ばれるもの)です。

コロナ危機もあり、連盟が全体で行うべき活動の範囲や規模については縮小せざるをえないでしょう。それは活動の下支えをする事務職員の人数減少も意味します。現在検討中の「機構改革」の大筋は、「協力伝道」の再定義と、それに見合った組織の再編です。

今まで「協力伝道」という名前のもと行われていた活動は何だったのでしょうか。日本バプテスト連盟の場合は「新規の教会を生み出すこと」が長らく大きな旗印でした。近年は経済的に弱っている教会への経済的支援にも軸足を置いていますが、考え方は共通しています。加盟教会の数を減らさないということです。

主に連盟事務所職員が策定する「推進事業」もあります。理想的なバプテスト教会の形成を目指して、たとえば教会教育や教会音楽の研修会を実施する働きを、協力伝道と称します。『聖書教育』という教案誌の出版や、『新生讃美歌』という讃美歌集の出版とも関わります。

他方、地味ではありますが、包括法人としての日本バプテスト連盟の働きもあります。宗教法人格を有しているいないに関わらず連盟に加盟している教会は、宗教法人日本バプテスト連盟に包括され基本財産が管理されています。

教役者の共有も協力伝道の一つです。神学教育機関を支えること、神学生の生活を支えること、教役者になってからも継続研修ができるようにすること、引退後も老後の生活を保障することは全体の課題です。神学生の学資・生活費支援として全国壮年会連合が「神学校献金」運動を担っていることや、宣教研究所を運営していることとも関連します。

宣教師等の国外への派遣も協力伝道の一つとして行っています。現在、カンボジア・インドネシア・シンガポール・ルワンダに多様な形で日本バプテスト連盟の名前を背負った人々が派遣されています。女性連合が「世界祈祷週間献金」運動によって、宣教師等の派遣費用を支弁しています。

協力伝道の再定義は、献金のみで担うという運営方式の是非や、壮年会連合・女性連合に委託してきた働きの整理も含みます。事務所の働きを縮小しながら、経済規模は大きくなるということすらありえるのではないでしょうか。 JK