4月3日は日本バプテスト連盟の結成記念日でした。日本基督教団から旧西部組合系16教会が飛び出して、日本バプテスト連盟を結成したのは1947年のこと。結成の地福岡に置かれた連盟事務所は、結成の立役者EBドージャー宣教師が東京都世田谷下馬1-110に居を構えた時に、その隣地に設置されました(1948年)。連盟事務所はその後、下馬から大久保、南浦和へと移転をしていきます。
1949年8月、ドージャー宅で始まった聖書研究会が発展し、恵泉バプテスト教会が組織されます。同年11月同宅で「幼児クラス」が開設され2名の子どもたちが在籍しました。それがいづみ幼稚園の前身。そして1951年11月に東京都の認証を受け、「恵泉バプテスト教会附属いづみ幼稚園」となりました。
1953年恵泉教会が下馬から中目黒に移転します。恵泉教会は中目黒でも幼稚園を設け(めぐみ幼稚園)、二つの幼稚園の経営母体・設置者となりました。そしていづみ幼稚園と同じ場所に、1957年「恵泉バプテスト教会下馬伝道所」が立てられ、1959年に泉バプテスト教会が組織されることとなったのです。初代牧師は玉木功さん、いづみ幼稚園園歌の作詞者です。附属幼稚園の設立の方が、母体たる教会の設立よりも10年早いという奇妙な現象は、上の事情によるものです。
1962年、泉教会・いづみ幼稚園は、下馬1-110から現在の下馬1-20-4に移転します。当初の木造二階建ての園舎・礼拝堂・牧師館は、1974年に現在の鉄筋コンクリート三階建てになりました。そして泉教会は1983年に宗教法人格を取得し、名実ともにいづみ幼稚園の設置者となったのでした(それまでは恵泉教会)。
日本バプテスト連盟の結成時点で、広島県から東には加盟教会が二つしかありませんでした(目白ケ丘教会・東京第一教会)。下馬に連盟事務所が置かれた時から、連盟加盟教会数の分布が大きく変わりました。いづみ幼稚園・泉教会の存在は、連盟史の画期点における一里塚です。JK