2026/02/25今週の一言

2026年の「復活祭」(イースター)は4月5日です。イースター前の、日曜日を除く40日間を「四旬節」(レント)と呼びます。「受難節」とも言います。今年のレントは2月18日の水曜日から始まっています(「灰の水曜日」)。3月29日から始まる一週間は「受難週」。そのうちの3月29日を「棕櫚の日曜日」、4月2日を「洗足の木曜日」、4月3日を「受難日」、4月4日を「暗黒の土曜日」と呼び慣わしています。

受難節を40日間と設定した理由は、イエスが荒野で断食をし、悪魔から誘惑を受けた期間にちなんでのことです。その意味では十字架の出来事と直接の関係はない日数設定です。また40日間から日曜日を除いた理由は、日曜日が復活を記念する喜びの日であるからです。沈痛な断食と華やかな祝祭とが、矛盾してしまうことを避けるための例外措置です。受難節には、待降節よりもさらに技巧的な、後世の信徒たちの工夫と造作が込められています。

その一方で受難週内部の各日の名づけは、より具体的な聖句の根拠を持っています。イエスの死が安息日直前の出来事だったことは4福音書全てが証言していますから、受難(十字架刑死)は金曜日の日没前の出来事です。土曜日の日没後に安息日が終わる時、死亡した日から数えて足かけ三日目が始まります(「週の初めの日」の開始)。日曜日の朝イエスがよみがえらされたということも、4福音書すべてが伝えています。金曜日夕方の十字架と日曜日朝の復活が確定的なので、木曜日の晩に「最後の晩餐」がなされたことも確実です。主の晩餐の制定がなされ(共観福音書と第一コリント)、イエスが弟子の足を洗ったのは(ヨハネ福音書)、木曜日の夜です。

土曜日≒安息日にはこれと言った出来事が報じられていません。教会はこの日イエスが死者たちのいる世界に下ったと信じています(第一ペトロ3章19節)。

教会暦は十字架と復活を起点にして、徐々に成長していきました。その原動力は復活記念日である日曜日に毎週礼拝していたという信仰実践です。JK